
ゼロトラストとは?「誰も信用しない」新しい守り方
2026-08-13 ・ 実践
セキュリティの合言葉になったゼロトラスト。「何も信用しない」という一見きびしい考え方が、なぜ今の主流なのかを見ていきます。
「社内は安全」が崩れた
昔は「会社の壁の中は安全、外は危険」という境界防御が基本でした。でもテレワーク・クラウド・スマホで、データも人も壁の外に出ていきました。もはや「中と外」を分けられません。
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ゼロトラストの原則
常に検証
アクセスのたびに本人確認
最小権限
必要な分だけ許可
被害を局所化
1つ破られても広げない
- 誰も・何も、最初から信用しない(社内からのアクセスも疑う)
- アクセスのたびに検証(本人か、端末は安全か、をその都度確認)
- 最小権限(その人に必要な範囲だけを与える)
もう少し詳しく(背景と理論)
ゼロトラストは「境界の内側は安全」という従来の前提を捨て、"決して信頼せず、常に検証する(never trust, always verify)" を原則とするセキュリティモデルです。NIST SP 800-207 がアーキテクチャを定義しています1。きっかけの一つが Google の社内実践 BeyondCorp——社内ネットワークにいることを信頼の根拠とせず、ユーザーとデバイスの認証・認可を毎回行う方式です2。中核概念は、アクセスのたびに認証・デバイス状態・コンテキストを評価する動的な認可、必要最小限だけ許す最小権限、そして被害を封じ込めるマイクロセグメンテーションです3。クラウドとリモートワークで「守るべき境界」が曖昧になった現代に適合し、多要素認証やデバイス管理と組み合わせて実装されます。